その後(3)

市民公開講座に参加して

 2月3日(日)、日本消化器病学会の中国支部主催の市民公開講座があった。広島大学第一内科の茶山一彰先生の「C型肝炎ウイルスと肝臓癌について」という講演を聞いた。茶山先生多忙のため質問コーナーは短くて残念だった。
 一般の私たちにC型肝炎がよく分かるように易しく説明された。内容は、このHPの「はじめに」に書いたものとほとんど重なっているというと厚かましいが、ほぼ同じであった。
 ただ、私にとって嬉しかったのは、インターフェロン治療をしたことが決して無駄ではなかったということを話されたことだ。インターフェロンを投与したものは、肝臓癌に進行する割合がかなり低くなるというデータがあるということだ。そして、進行を止めるにはGOT・GPTを低く保つことがやはり重要らしい。
 また、再投与の効果もかなりあるようで、それも嬉しい。
 治療に関しては進んでいて、最近「「リバビリン併用」の治療をされている人がおられるが、昨年12月から「コンセンサスインターフェロン」と共に承認されている。また、「ペグインターフェロン」も2年先には使えるようになる見通しらしい。 


「コンセンサスインターフェロン」
 以前のインターフェロンに対して、アミノ酸配列を組み替えて作られたもので、同じ量での副作用が少ないため、多量の投与が可能となった。そのため治療効果が今までの2倍〜3倍期待できる。
 副作用が少ないというのが私には大変魅力的に感じられる。               

 「リバビリン併用療法」[ペグインターフェロン」については、前ページに掲載。

ウイルス量について

 自分のウイルス量について、初めから少量と聞いていたが自分でどの程度の量なのか理解していなかった。また、あまり医師に聞きにくいというのもあった。これは、医師側の問題ではなく自分自身の態度の問題である。
 そこで、自分の検査結果の数値を見てみると、
   2001年2月の結果は0.5MEQ未満
   2001年7月の結果は249.2Unit
となっている。これは、大きく数値が違うが、どうやら同じ程度らしい。2月のがbーDNA法で、7月のがRT−PCR法であるためだ。
 ウイルス量が多いというのは、
   bーDNA法で、1MEQ以上
   RT−PCR法で、1000Unit以上
を指している。
 ということで、私のは少量で間違いないようだ。
 また、ウイルスの型についても、効きやすい型と聞いているだけなので今度の検査の時に聞いてみようと思う。というのも、今回の講座で、茶山先生が、気になることはどんどん聞くようにと話されていたのも心に残ったからだ。
 (2002.2)


果てしない疑念
 最近話題になっている止血剤フィブリノゲンによる感染について、私も強く疑念をもっている。
 C型肝炎とわかったとき輸血の経験がなかったので、結局私の感染源は「不明」とされている。
 しかし、私は三女を出産した際、止血剤を使っている。しかも、それが効きすぎて(効きすぎというのは医師の言葉のまま)意識はあるのに体が動かないという状態に陥った。幸い翌日には回復したが、とても怖い体験だった。私がかかっていたのは個人病院で、どのような止血剤を使われたのかも分からない。時期的には危険とされる年(1988年まで)の翌年に出産している。だからといって完全に回収しきれていたのかどうかという疑念は残る。聞きに行けば今でも記録があるのだろうか。
 今の私は、そこまで追求しようとは思わない。因果関係がはっきりしてもなんの保障があるわけでもない。おそらくあまりの多数の被害者に保障しきれるものではないだろう。
 ただミドリ十字社と当時の厚生省の罪がとても大きいことははっきりしている。    (2002.10)

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再投与検査数値