1999年の日記(1)

毎日はつけてないし、全部書いてもあきあきすると思うので、抜粋して書きます。

9月11日

 入院。今回は6階で、7階とは違う看護婦さんたち。
 まだ、治療がスタートしないので何もすることが無く暇。ただ、昨日から気分が悪いので、TVも申し込んだが見る気がしない。

9月13日

 午前9時半、1回目の注射。
 なんともないなあと思っていたら、来た来た、11時ころから激しい寒気。体ががたがた震えるくらい。看護婦さんが電気毛布を持ってきてくれた。熱は39度を越し、座薬でも下がらない。頭痛も続き、夜も眠れず。結局37度代の熱を朝まで引っ張る。
(注射は、小さな筋肉注射である。)

9月14日

 頭痛をひこずったまま、2回目の注射。
 ところが、今回は、発熱までの時間も長く、震えもほとんど無く、38.4度で座薬を使うと、後は割と楽な状態。このまま、寝られると良いのだが・・
 というわけにはいかず、ぐっすり眠れず夜中の3時ころから頭痛。37.5度の熱、朝まで。
 主人が、昨日頼んだポアールのクッキーをもう持ってきてくれた。

9月16日

 昨日は発熱しなかったが、今日は発熱。やっぱり出るのね。
 主治医から、もう熱が出ないなんて不思議というようなことを言われていたけど。


その後も、それほどひどい熱は出ず、割とのんびりした毎日。
 ただ、確実に食事の量が減ってきた。苦痛ではなかったので、あまり気にとめてなかった。大好きなポアールのクッキーも1つだけ食べたが、それ以上は進まなかった。

 

9月23日

 熱上がらず。
 やっと1日が過ぎていく感じ。1日でも早く退院したい。

9月27日

 今日から、1日おきの注射になった。
 食事を残すことが多くなった。食べたくない。熱はそれほど出ない。
 夕方の回診の時、先生が「この調子なら、通院できそうですね。」といわれたので、とても嬉しかった。明日の午後、退院できることになった。
今からお見舞いに来てくれると言ってた友人に、「思ったほど、大変じゃなかったよ。インターフェロンにあってたのかも。お見舞いに来なくていいよ。」などと気楽な電話までした。

9月28日

 退院。やっと、家での生活。
 これからは、病院まで注射をうちに行くのが大変かな。朝、主人が出勤するときに、病院の近くまで車に乗せてもらうことにした。受付の30分くらい前につくのでちょうどいい。帰りは何とかなるだろう。

実は、退院するまでは本当に好調で、先生もびっくりするくらいだった。「今日の注射、ほんとに打ちましたか?」と聞かれるくらい。ところが・・


9月29日

 初めての外来での注射。受付の始まる前から待っていたのだが、9時には終了。ただ、支払いのときに目が飛び出るほど驚いた。1回の注射で5000円。足りてよかった。保険が利いていてもこの金額か。やはり、高額医療をもたらす薬剤の筆頭と言われているだけある。 これから、毎週3回支払うとなると・・・やば。
 帰りに駅で義理の母に会う。割と元気そうねと言われた。                                      

10月1日

 29日もそうだったけど、午後から38度以上の発熱。入院中は出なくなってたのにな。それに、何を食べてもおいしくない。

10月6日

 退院して1週間、毎日体調の悪さとの戦いの日を送っている。発熱が続くので、4日には解熱剤を貰ったが、熱より苦しいのは胃部不快感。何を食べてもまずく気力もない。先生に、食べ物がおいしくないと訴えたが、みんなそうなんだと言われた。

10月12日

 本などでは、だんだん薬に慣れてきて楽になるということだったが、体調は全く良くならず、苦痛の日々。熱はそれほど出ないのだが、本当に気分が優れない。肩がこり腰や背中が痛い状態。唯一の楽しみ「ぐっすり眠ること」も、昨夜は寝付けず。寝ているときしか楽なときはないのに。

10月13日

 生きている価値はゼロ。何を食べてもまずい。ひどいときは、心臓が止まりそうな気分。人間の存在感について考える。とりあえず、今日は、鍋洗いと米とぎ。病は気からというから、気をしゃんとしようと思うのだけど・・・・
 やっと1ヶ月。後5ヶ月もこんな日々が続くのか。

10月15日

 声が耳の中で響くという耳の異常を感じていたので、耳鼻科へ行くが、何の治療もなし。そうだよね。副作用だもの、仕方ない。うっとおしくてたまらない。
 せめて、夜だけでも眠れるように、精神安定剤を処方してもらうようになった。

10月17日  

 あんまり私の気が滅入っているので、主人と娘が気晴らしにと、健康ランドへ連れて行ってくれた。だけど、そこでも倒れそうな気分。ずっと、映画の部屋でころがっていた。

10月19日

 また1週間がやっとたったという感じ。さらに苦しくなるばかり。生きているのがつらい状態。もう、一刻も早く逃げ出したい。何をする力もない。死んだ方が楽と思う。

10月21日

 自分の心の中では、もう治療を止めることに決めている。あと、明日の注射が嫌でしようがない。行くのもするのも。それに、先生にちゃんと自分の考えが言えるかどうか。やめても、すぐに良くはならないかも。だって、1ヶ月以上積み重ねてきた注射だもの。

この頃の、身体状況、精神状態は最悪だった。体中楽なところはなく、気分は滅入るばかりだった。この具合の悪さは、文章ではつたえられない。今では、自分でも分からないくらいなのだからから・・・(えっ?なら書くな?ごもっとも。)

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